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◆ ふるえるカジさん ② ◆

「ふるえるカジさん」 続きです。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「肩のあたりが軽いね。」
目覚めたカジさんの第一声。

その姿に、「これは…治りそうだな。」と直観しました。
理由は、カジさんの呼吸です。

鼻で息を吸って吐いている。
鼻孔のフィルターを濾して、空気をスーハーしている。
こういう人は、「AWG」の照射効果が高い。
反対に、口で吸い口で吐く人に「AWG」は効きにくいのです。


… … … … … … … … … … … … … …


オンワード樫山出身の「カジさん」と言えば、業界では伝説上の人。

1960年代後半から10年、
米国で大ブームのアイビールックを尻目に、
「日本には日本のカジュアルファッションがある」とばかり、
上下のアンサンブルの色調取り合わせと
斬新なデザインで、ニュールックを創作、
日本メンズ・ファッション業界の風雲児と呼ばれました。

そのころ、都内主要デパートのメンズ向きショーウィンドウは、
カジさん全一色。

今は昔、45年前の話です。


服飾デザイナーを志したのは20歳の頃。
食品業界で働いていたカジさんは、おしゃれ大好きのヤングでした。

工夫した装いで、週末の銀ブラと洒落ていたら、
商社「丸善」のスタッフから呼び止められ、
「わが社の社長室にぜひおいで頂きたい。」

おそるおそる訪ねると、商事会社の社長さん自身が、
満面に笑みをたたえ
「君…日本に『明るいタウン』調のメンズ・ファッションを流行らせたいんだ。」

これからは日本男児がおしゃれする時代、
わが社はその「流れ」に先行投資したい、
と社長は続けました。

君のような着こなしのいい若者に、ぜひプロジェクトに加わってほしい、と。

強力なスカウトでした。


… … … … … … … … … … … … … …



回想の途中で、カジさんの声が飛びます。
「次は何を?」

「もうひとつのコード、がんばりましょう。」と私。
照射コードは「疲労倦怠(虚脱感)」全33分を選んでもらいました。

これもぴったりはまった感じ。
カジさん、カカカカカカと、丘を駆け下り
小川を渉る感じで70分の鼻いびき。

再び目覚めると「喉が渇いた…オシッコに行きたいよ。」

パッドの位置を、肩先からひじに移動させ、
「筋ジストロフィー」全24分の照射を反復してもらいました。


3日後、電話が入りました。
カジさんからです。
声が弾んでいました。


「字が書けるようになりましたよ。
 … ただし3日間だけ。」




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ( … 続く ) ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



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プロフィール

俊成 正樹

Author:俊成 正樹
1936年生まれ。大阪市出身。
中央官庁(現・国土交通省)勤務を経て、社会派ジャーナリストとして独立。松本清張、森村誠一など有名作家との共同作業に参画、取材・調査に活躍。
1981年より「水」問題に取り組み、元日本陸軍の保有していた防疫給水技術調査のためアメリカ、イギリス、中国、ロシアなど各国を取材。各地の水資源問題に精通。
著書に『日本から水がなくなる日』(2009年)、『学校では教えない商売・お金・運開き』(2009年)、『水道管の叫び』(共著、2010年、以上中経出版刊)ほか多数。

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