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◆ 小さな診療所の大きな挑戦  39 ◆

小さな診療所の大きな挑戦  39


老化に山積みにされていたリンゴの謎 ②

「部隊批判は書いてもよいが、二酸化塩素の悪口は書くなよ」


中国東北部のハルビン市。

その南方20km、平房の弛にあった731部隊の
軍組織としての正式名称は「関東軍防疫給水部本部 満州第731部隊」。

部隊には2600人の医学者、研究者、助手が、
医学研究の名目で配備されていました。

いずれも「内地」の各大学医学部、公的研究機関から集められた、優秀な人材ばかり。

かれらはマルタと呼ばれる約3000人の捕虜を相手に、
細菌戦遂行のための、生体実験を行いました。


部隊には6つの「部」の下に26の「研究班」がありました。

ペスト、コレラ、チフス、赤痢、結核、ウィルス、碑脱疽、リケッチャ、凍傷
……など細菌戦で流行させようとする疾患のほか、
病気・X線・血液・植物(の伝染病)などの各専門班です。


F博士の主要な担当は「結核」。
その前は「赤痢」でした。

「君ねぇ、マルタを相手に生体実験と批判するが、
 実験の中には、伝染病から救う実験もあったぞ。」

純粋培養で作り上げた赤痢菌を飲ませ、高熱と下痢で苦しんでいるマルタの、
下痢が治まり熱の下がる妙薬があった。

その名は「二酸化塩素」。

ドイツから密かに送られて来た薬品だ……とF博士は言い、
「部隊批判はいいが、二酸化塩素の悪口だけは書くなよ。
 人間を救う妙薬だ」と強い口調でした。




(続きは3日後に)




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プロフィール

俊成 正樹

Author:俊成 正樹
1936年生まれ。大阪市出身。
中央官庁(現・国土交通省)勤務を経て、社会派ジャーナリストとして独立。松本清張、森村誠一など有名作家との共同作業に参画、取材・調査に活躍。
1981年より「水」問題に取り組み、元日本陸軍の保有していた防疫給水技術調査のためアメリカ、イギリス、中国、ロシアなど各国を取材。各地の水資源問題に精通。
著書に『日本から水がなくなる日』(2009年)、『学校では教えない商売・お金・運開き』(2009年)、『水道管の叫び』(共著、2010年、以上中経出版刊)ほか多数。

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